30年前の模写、現代に生きる [朗読音楽会「ロバのおうじ」]
今回、ご一緒に公演させて頂いたカリタスお話の木さんは
2年に1回、この【ロバのおうじ】を公演することが慣例となっています。
というのも、約30年前に教頭先生だったK先生が
この絵本の挿絵を模写した大型の絵が、ある時、図書館から「発見された」からです。
30年前といえば、ちょうどこの本が出版されたばかりの頃。
今回、保存する意味もあり、スキャナーで取り込んでデジタル化し、
プロジェクターで投影する、という方法を取り入れました。
元本の挿絵も大変に美しいものですが、
模写となると その人の筆の持ち味が加わり、
また違った面白さを醸し出します。
K先生は、数ある絵本の中からどうしてこの【ロバのおうじ】を選ばれたのか、
リュートを聴いたことがある方だったのだろうか・・・と、
私の中で、勝手にK先生にインタビューが始まりました。
K先生の絵に会うために、
そして新しい5年生と6年生にお話とリュートを聴いてもらうために、
また2年後、訪問できたら幸せです。
音楽朗読会【ロバのおうじ】小学校公演 [朗読音楽会「ロバのおうじ」]
私の大切なリュートの演奏活動プロジェクトの一つ、
音楽朗読会「ロバのおうじ」。
(グリム童話より M.ジーン・クレイグ:再話 バーバラ・クーニー:絵 もきかずこ:訳 ほるぷ出版)
2013年6月20日と28日、カリタス小学校にて公演を行いました。
朗読は、この小学校で10年間読み聞かせの活動を続けていらっしゃる
カリタスお話の木の皆さんです。
挿絵をプロジェクターで投影しました。
学校の図書館が、ちょっとした映画館に早変わり。
子供たちも暗い室内にワクワクです。
(右端でリュート弾いています)
親密な感じを大切にしたかったので、1クラス30人づつ、
5年生、6年生が各3クラス。合計6回公演。
合計約200人の小学生に、リュートの音楽を聴いて頂き、この物語を知ってもらったことになります。
これは、とても嬉しいことです。
リュートについての質問にも元気よく手が挙がりました。
近々、200人分の【感想文】が郵送されてくることになっています。
とても楽しみ。
静かにリュートの音色と、お話に耳を傾けて聴いてくれた児童の皆さん、
カリタスお話の木のメンバーの皆様、図書室、担任の先生方、どうもありがとうございました。
・・・続く