SSブログ

スポンサーサイト [CD情報]

コンサートが一つ終る度に、お客様からの批評が掲載されていないかと、
自分の名前で検索をかける。

すべてが褒め言葉とも限らないので、正直、勇気がいります。

昨日も「永田斉子」をYahoo!で検索。

おや、いままで気がつかなかったのですが、右の方に
スポンサーサイトが 表示されています。

・・・永田斉子ネットで購入  Amazon.co.jp ・・・

クリックしてみる。
Amazonのサイトの私のCD「ふらんすの恋歌」がでてきた!

おお、これで私の迷路のような公式サイトで迷ってしまってCD購入を断念・・・と
いうことなく、ワンクリックで購入してもらえる〜。

しかし、タイトルの「永田斉子-アダルト」のアダルトって何?
どういうジャンル分け?音楽の内容?まさか演奏者の年齢?

気にしていたら、娘が一言『キッズに分類されてなくて良かったじゃん』
・・・・・まあね。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

久しぶりエール・ド・クール [CD情報]

今週末の声楽講習会の準備のために、
久しぶりにエール・ド・クールの練習。

1000曲を優に超えるレパートリーがある分野なので、
まだまだ知らない名曲がいっぱいある。

ことにムリニエが面白い。

ルネサンスからバロックへと少しずつ変化していく様を
リュート伴奏のコードの色合いで感じることができる。

歌の旋律も、感情表現が欲しいところでは 
リズムが細かくなったり、装飾的になったり、
譜面ヅラとして バロック的特徴が目で見える。

まだ5月なのに 夏日。
暑くてリュートの塗装が溶けそうです。

ひんやりしたケースの上を離れないウチの猫。


nice!(1) 
共通テーマ:音楽

エール・ド・クール(5) [CD情報]

では、リュートを1本しか持ってないリュート奏者はどうしましょう?

歌手にお願いして、移調してもらいましょう。

先に挙げたタンレイ氏は、タブラチュアのもつ「潜在的可能性」として
その点を指摘しています。

本来、A調弦と想定して書かれている作品をG調弦のリュートで
弾くと、当然、歌は全音下げの移調となります。

結局、私のCD「ふらんすの恋歌」では、歌手の原雅巳さんの声域、
メルセンヌがG調弦を推奨していること、
10コースリュートを他のアンサンブルで使用する場合の便宜性などを
考えあわせ、G調弦のリュートで統一して演奏しています。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

エール/ド・クール(4) [CD情報]

コンサートのCMを挟みまして・・・(笑)

引き続き、エール・ド・クールのお話。

A調弦とG調弦だけでなく、いろんな調弦のリュートが
同時期に存在していたことは、
先に挙げたニコラ・ヴァレの四重奏組曲(10コース)などの
例からもわかります。

また、宮廷では 大小の4本の『リュート・ファミリー』が
一つの箱に収められた状態で保管されていました。

ファミリーでなくとも、リュート二重奏曲、ビウエラ二重奏曲の中に、
全音違いの二本で演奏すべき作品が多く残されています。
(イイ曲なのに、実際のコンサートでは運搬のことを考えると
 なかなかプログラムには入れられません・・・)

ピッチニーニの有名な二重奏曲も全音違いですね。

そう考えると、エール・ド・クールの伴奏の場合も
リュート奏者は、作品によって 2本を取っ換え引っ換えして伴奏していた、
と考えられます。

10コースをその都度、全音調弦し直すのは・・・
・・・少なくとも、私は面倒くさいのでイヤです。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

エール・ド・クール(3) [CD情報]

昨日の続き。

私の長年の勘違いを訂正させてくれたデータです。
(タンレイ氏による論文より転記。)

ピエール・バラールが出版した「リュート・タブラチュアで記された
さまざまな作曲家のエール集」を調弦別一覧にしたものがあります。

全15巻、700曲余の歌曲が収録されています。
使用リュートは10コースです。

第1巻(1608) G 5   A63   D3 E2 C1
第2巻(1609)G17  A53   D2
第3巻 (1611) G20  A47 H1 F1
第4巻 (1613) G15   A52   E2
第5巻 (1614) G18   A47   D1 E1
第6巻 (1615) G14  A43   E1
第7巻 (1617) G14   A50
第8巻 (1618) G18   A44
第9巻 (1620) G8   A27
第10巻 (1621)G11  A12
第11巻 (1623) G4   A28
第12巻 (1624) G6   A11
第13巻 (1626)G16   A13
第14巻 (1628) G10   A10  F1   C1
第15巻 (1632) G13  A14

特に、初期に出版された巻では A調弦のリュートが圧倒的です。
時代としては、すでに初期バロックといってもよい17世紀。

『A調弦の10コースリュート?・・・イメージ湧かないなあ』が
私の第一印象でした。

第13巻で 一度だけG調弦が多くなっているのみで、
他は すべてA調弦がスタンダードだったと考えてよいでしょう。

もちろん、当時のGやAが 物理的な意味でのピッチいくらか?
という問題は、また難しい問題ですので、
とりあえずここでは、音高の異なるリュート間での相対的な違いと
させていただきましょう。
 
オイジェン・フェレ氏がニコラ・ヴァレのCDを
Aの10コースで録音していますが、それは非常に正しい選択と
いうことがよくわかります。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

エール・ド・クール(2) [CD情報]

昨日の続きです。
では、別の曲も見てみましょう。(なんだかレッスンみたい・・・・)

キュー・ノート(音取り音)が示す音はド。
ところが、 最初の休符に続く 歌の出だしはレ、になっています。

この場合は 伴奏に用いられたリュートが一般的なG調弦ではなく、
全体に全音高く調弦されるA調弦のリュートによって伴奏されることを
示しています。

・・・・・ここで、リュートという楽器の発達について
私は とんでもない勘違いをしていたことに気がつきました。

1500年ごろから1550年ごろまでに出版された作品、
ダ・ミラノなどを中心として 6コースリュートは54センチぐらいの
弦長で、A調弦。
アテニャンなどの作品は G調弦の可能性があるけれど、
少なくとも対位法的な声部を横に保持しつつ弾くべき作品は
どう考えても54センチでなければ、左手がきつい。

16世紀の終わりごろ、8コースになり、作品様式が変化して
G調弦が一般化したのでは・・・と。
さらに 17世紀になってからの10コースは
弦長も長くなり FisまたはF調弦と低くなっていく・・・と。

これは大きな間違いでした。ああ、恥ずかしい・・・

長くなったので、続きはまた明日。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

エール・ド・クール(1) [CD情報]

一昨年、CD「ふらんすの恋歌」をリリースするにあたって、
いろいろな資料を集めました。

論文としてまとめるのもひとつの方法ですが、
書く方も読む方も、構えてしまうので、
少しずつブログに書いていくことにいたしましょう。

これから 歌ってみたいと思っている方、
リュートとのアンサンブルを楽しんでみたい方にとって
少しでもお役に立てば 嬉しいです。

・・・・・・・・・・・

このCDでは ルネサンス後期のリュートタブラチュア付きのエールを
収録しています。

さて、楽譜。

歌の歌詞の冒頭、飾り文字の下にタブラチュアの一音が示されています。

これが、キュー・ノート、つまり歌の音取りになります。
この曲の場合、3コースのa ですから、ラの音。
そして、歌のメロディーも 同様に ラで始まっていますね。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

コピーCD [CD情報]

前回の続き。・・・・

演奏者も知らぬところで、著作権を守ってくれる団体もある一方、
インターネットで音楽を切り売りしたり、
パソコンでコピーするのが 一般化しつつある現状。

「コピーしたディスク」と「商品化したCD」
どこが違うのか・・とCD制作中も考え続け、今でも考える。

ひとつは、ジャケット写真の品質。

・・・複製CDを作る時は ジャケットもコピーするけど
紙も薄くなるし、品質がねえ。
きれいな色合いの装丁も コピーすると白黒になるし、
部分的に真っ黒になってタイトルも読めなかったりして。・・・

といいつつ、私のCDジャケットは モノクロ写真じゃないか・・・
とつっこまれてもいいように、
コピーした場合も それなりに美しくなるように、
最初からあえて軟調のモノクロ写真に・・・。

いや、そこまでは考えていませんでした(笑)

ジャケット写真の著作権、何と、写真を撮影したフォトグラファーでなく、
撮影されている私たちが所有しています。

これまた、ちょっと不思議な話でしょ。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

著作権 [CD情報]

社団法人「日本演奏連盟」というところから
著作隣接権二次使用料分配のための手続きの書類が届いた。

CDが テレビやラジオなどのメディアで使用された場合に
演奏家にも使用料が支払われるというシステムとか。

CDをリリースするまで、そんなシステムのことも
知らなかったわよ。ちょっと嬉しい。

もちろん、メディアに使用されなければ、意味もない。

是非是非、どなたか、放送関係の方、
私のCD「ふらんすの恋歌」を番組で使ってくださいませ〜。


nice!(0) 
共通テーマ:マネー

リプのCD [CD情報]

10月のコンサートでルネサンス・フランスものの特集をします。

イタリアから高給で引き抜かれて、フランス宮廷で活躍した
リッペ(リプ)は はずせないところ。

リプの作品を収録したCDはいくつかありますが、
オール・リプの作品という渋いプログラムで、
演奏も、装丁も素晴らしいCDがこれ。

リュート演奏は Peter SODERBERG さん
ストックホルムのCDレーベル、ALICE Musik produktion。

開くと、

ラファエロの素描。

最後のページにこんな注釈が。

【・・・リュートの自然な響きを再現するために、
          音量は低めでお楽しみください。・・・】

全てにわたって、細やかな心遣いの感じられるCDです。


nice!(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。