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【クラーナハ展】@西洋美術館 [お気に入り]


Twitter関係の方々と一緒に、大人の社会科見学といった趣で「クラーナハ展」(西洋美術館)に出かけました。


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クラーナハ自身の作品ももちろん面白いのですが、
それ以後の画家たちが この画家の作風を模倣したりパロッたりした作品を残している、と
いうのが興味深い。
その様を含めて、この展覧会が構成されている点が卓越していて、
従来の、古い時代の絵画展にしては珍しい感じ。

現代の作品として、壁一面にこの作品を模写した絵が貼られている部屋に入った時には、
「複製(コピー)とは何か、大量生産、印刷とはどのような意味を持つのか」という問題を突きつけられる。

つまり、技術革新が芸術にもたらした意味を問われることだ。
音楽について言うなら、
レコードやCDといった録音&複製&大量生産のものと、一回限りのライブとの境は何か、ということ。

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クラーナハの友人には、宗教改革のマルティン・ルターがいて、その肖像画を幾つか残している。
そしてルターはリュートを弾いていたと言われているので、
どこかにリュートが出てくるかも、と期待したものの、
どの作品にもリュートどころか、音楽を感じさせる描写が、一切、出てこない。

この時代の作品には、現実の生活で楽器や音楽を楽しむ状況があるかどうかという以前に、
暗喩として、楽器や奏楽の天使が描かれることが多いのに、これはなぜだろう?と思う。



みんなと一緒の鑑賞会だったので、今回は音声ガイドを借りずに鑑賞したのですが、
ノイジードラーのリュート曲が流れる、という話もあったので、
音声ガイドでは、そのあたりについて何か説明があったのかもしれない。


           ***

クラーナハ、全体に色の配色がとてもセンスがいいな、と思いました。
明るいパステル調の水色に、オレンジがかった茶色という組み合わせ、シックだわー。


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次回のチラシデザインの時に、参考にしたい。





この後、アルザス料理のレストラン、ジョンティで皆さんとたらふく飲んだり食べたりして、満喫しました。

企画してくださった白沢さん、ご一緒してくださった皆さん、どうもありがとうございました!




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