SSブログ

シドッチが持っていたマリア像 [日々の想い]


C0017430.jpg

報じられてやや日にちが経ちましたが、
切支丹屋敷跡(東京都文京区)から出土した人骨がDNA鑑定などの調査によって、
イタリア人宣教師シドッチ(1668-1714)のものである可能性が高いことが判明しました。

以下、自分のための備忘録として書いておきます。

webニュースの中では、さすがに「クリスチャントゥデイ」が詳しく伝えています。

DNA鑑定については明瞭な説明。
イタリア人のDNAであったことと、
同時期に屋敷にいたもう一人のイタリア人、キアラとは身長によって区別されたとのこと。

埋葬法についての説明がやや判りにくいけれども、
「棺に体を伸ばした」状態の土葬という、ほぼキリスト教式での埋葬状態で発見されたことも
シドッチと考えられる根拠の一つになったらしい。

当時は 外国はもちろん日本でも土葬が一般的であったが、
日本では「手足を曲げた屈葬」が主だったため、それと区別された。

また、キアラ(小説「沈黙」のモデルとなった人)は転向したのち、
比較的優遇された生活を送ったにも関わらず、
その埋葬方法は、キリスト教では忌み嫌われる傾向にある「火葬」だったという。

両者を比較すると、どちらが幸せだろう、と考えてしまう。


            ***


シドッチ(シドッティ)が所有していた絵が、上記の「親指のマリア」(カルロ・ドルチ作)
現在、東京国立博物館が所蔵、重要文化財になっています。

没後300年だった2014年に話題になっていましたね。

thumbmaria.jpg

マリアを象徴する鮮やかな青い衣と、そこから僅かにのぞいた親指に目が惹きつけられます。

             

nice!(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。