映画「ディオールと私」 [お気に入り]
(娘の学生時代の愛用品、衣装製作用のボディです。)
もうだいぶ前のことですが、バッグの中から半券が出てきたので、
書き留めておきます。
映画「ディオールと私」を観ました。
大抜擢で新しく就任したデザイナーが
ファッションショーを実現するまでの8週間を描いた
ドキュメンタリータッチの映画です。
壮大なドラマ展開や感動シーンは 特にないのですが、
大いに楽しんできました。
スタッフのチームワークが素晴らしく、
それがあってこその、デザイナーのアイディア。
デザイナー=最初に0を1にする人は、
情熱的で、繊細で、粘り強く・・・、そして、身を削るものですね。
鶴の恩返しの物語のように。
規模は違えど、コンサートとも共通する部分も多い、と感じました。
伝統を守りつつ新しいことにも挑戦する、とか、
予算の制約の中で 創意工夫をするとか、
クリエイティブでいながら 商業ベースでの採算も念頭において・・・とか、
活動を継続するためには 考えなくてはいけないことが多いのだけれど、
一番大切なのは、心がワクワクすること、かな。
そんな心の躍動感は 創り出すモノを介して人々にも伝播していく。
ファッションショーは 創る喜びが広がっていく様を、
視覚的に見せてくれるのでわかりやすい。
全くディオールというブランドに興味のない私も、
映画を見終わった後には、親近感を感じて、
隣のデパートでディオール・コーナーに立ち寄りましたもの。
(見るだけ、ね)
東京都内は おおかた上映終了していますが、
まだ上映している映画館もあります。
ファッションだけでなく、フランス語に興味がある方にもおすすめです。