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マティスの「リュート」 [愛しのリュート達]


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先日、Twitterのタイムラインで、
マティスの「リュート」という作品について言及されている方がいらして、
「おお、そんな作品があったのか、知らなかったなあ・・・」と検索してみました。



何と、国内のポーラ美術館所蔵品でした。

制作年は 1943年。


マティスはリュートが好きだったのかな?・・・
でも、どうしてこの絵の女性の持ち物にリュートを選んだのだろう?・・・などと
思いを巡らせてみましたが、その必然性が今ひとつわからず。


美術館サイト内の マティス「リュート」の解説ページを読んでみて、
納得しました。

(以下、引用です。)

「私はあるときは色彩だけである種の均衡と表現的なリズムを得ようとし、
またあるときはただアラベスクだけの力を確かめようと努めてきました」。
マティスはこの時期こう告白している。・・・(引用終わり)



アラベスクとは、イスラム美術の一様式で、幾何学文様の繰り返しの装飾のこと、
あるいは、アラビア風の意味。

この絵のメインは、「壁紙と絨毯の模様」だったのです。

そして、その部屋にいる女性に持たせる楽器として
アラビア起源のリュートが選ばれたということなんですね!


リュートを弾いている女性については、以下のように解説されています。

・・・そのかたわらでリュートを爪弾く女性は、
室内に遍在する音楽的なリズムに主旋律を与える伴奏者として、
生の喜びを謳い上げているようである。・・・


繰り返されるアラベスク模様が生み出すリズムに、
リュートの音色が メロディーを添える。

この作品の前に立った時、どんな音楽が聴こえてくるのだろう。

近いうちに、出かけてみたいものです。


現在、ポーラ美術館では セザンヌ展を開催中(9月27日まで)!。






             映画《カラヴァッジオ》



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増上寺&東京タワー [お気に入り]


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昨年から訪ねてみたいと思っていた増上寺に行ってきました。


朱色の門の向こうに広がる 樹々の緑が鮮やかです。

駅から汗だくになりながら歩いてきましたが、
美しく掃き清められた境内に足を踏み入れると、
一気に清涼感が漂います。

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御本堂の先に そびえ立つ東京タワー。
由緒ある古いお寺と 近代的タワーの組み合わせが とてもエキゾチック! 

外国からの観光客も多く、それぞれに記念写真を撮影中でしたが、
日本人の私も、この光景には 心が躍りました。


この寺に 埋葬されている徳川家康氏は 
現代の東京の風景を 想像していたでしょうか?


こうして、江戸時代から現代までの時が錯綜する風景を眺めていると、
東京タワーも、
周囲を覆い尽くす高層ビルも、
ビジネス街の繁栄も、
すべて増上寺の守護のうちにあるように思えてきます。


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アラビア語講座テキストの表紙はウードだ! [愛しのリュート達]


 


NHKラジオ アラビア語講座  2015年 4月~9月 [雑誌] NHKテキスト

 

 

今年(2015年4月〜9月)のNHKラジオ アラビア語講座のテキスト表紙は、

ウードの絵だったのですね!

 

リュートのルーツとなる楽器だけあって、

形も似ているし、

本屋で自然と眼に留まりました。

 

イラストの色合いが、ポップですね。

やっぱり砂漠が広がる暑い国々のイメージなのでしょうか。

 

 

こんど、ラジオ聴いてみようかな。

 

◎時間:土曜日 午前9時30分〜10時

 NHKラジオ 第2

 

 

 


 

NHKラジオ アラビア語講座  2015年 4月~9月 [雑誌] NHKテキスト

NHKラジオ アラビア語講座 2015年 4月~9月 [雑誌] NHKテキスト

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: Kindle版

 




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東京タワー@世界貿易センタービル [お気に入り]


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遠来の知人と一緒に、東京タワーを眺めに行ってみました。


「都市と海が広がる天空回廊」と謳われている場所ですが、まさにその通り。


飲み物の自動販売機、お洒落な椅子とテーブル、解説のパネルなどが設置されています。

入場料は大人620円ですが、
空いている時間帯を選べば、カフェにいくより、
ずっと贅沢な時間が過ごせそうなスポットでした。

次回は、夕焼け〜夜景の時間帯に訪れてみたいです。



東京タワーにまつわる文学作品。好きな本です。
リリーさんも九州出身だから、ちょっと気持ちわかるような気がします。

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

  • 作者: リリー・フランキー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 文庫









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半月 [日々の想い]


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高層ビルの窓灯りにも勝る
月の輝きよ!

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夏の定位置 [ウチの猫]


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関東地方、梅雨明けして、厳しい暑さとなりましたね。


「寒いより暑い方がまし」と思っているはずのウチの猫も
耳を後ろに倒していて、暑さで イライラmax。

もふもふの毛皮が 見ているだけで暑苦しい。
かといって、自前だから、脱ぐ訳にもいかず。ちょっと可哀想。



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あー、頭 かゆかゆ。。。

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背中に 汗疹ができそうだよ。ひーっ。

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肘のくぼみも 汗がたまるし。あーっ、ぺろぺろ忙しい。



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はっ! 




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はーっ。涼しいー。生き返るぅ。


冬はストーブ、夏は扇風機の前が 定位置です。



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台風近し [日々の想い]


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台風が近づいています。

ゆさゆさ揺れる葉の間で見つけた
セミの抜け殻。

良かった、もう中身はどこかへ飛んでいって
雨をしのぐだろう。



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映画「ディオールと私」 [お気に入り]


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(娘の学生時代の愛用品、衣装製作用のボディです。)

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もうだいぶ前のことですが、バッグの中から半券が出てきたので、
書き留めておきます。



大抜擢で新しく就任したデザイナーが 
ファッションショーを実現するまでの8週間を描いた
ドキュメンタリータッチの映画です。

壮大なドラマ展開や感動シーンは 特にないのですが、
大いに楽しんできました。



スタッフのチームワークが素晴らしく、
それがあってこその、デザイナーのアイディア。


デザイナー=最初に0を1にする人は、
情熱的で、繊細で、粘り強く・・・、そして、身を削るものですね。
鶴の恩返しの物語のように。



規模は違えど、コンサートとも共通する部分も多い、と感じました。

伝統を守りつつ新しいことにも挑戦する、とか、
予算の制約の中で 創意工夫をするとか、
クリエイティブでいながら 商業ベースでの採算も念頭において・・・とか、

活動を継続するためには 考えなくてはいけないことが多いのだけれど、
一番大切なのは、心がワクワクすること、かな。

そんな心の躍動感は 創り出すモノを介して人々にも伝播していく。

ファッションショーは 創る喜びが広がっていく様を、
視覚的に見せてくれるのでわかりやすい。


全くディオールというブランドに興味のない私も、
映画を見終わった後には、親近感を感じて、
隣のデパートでディオール・コーナーに立ち寄りましたもの。
(見るだけ、ね)



東京都内は おおかた上映終了していますが、
まだ上映している映画館もあります。
ファッションだけでなく、フランス語に興味がある方にもおすすめです。



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不思議な路地 [お気に入り]


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向こうから人が歩いて来るから、きっとどこかに抜けられると思ったのに。

進んだ先は 行き止まり。


あの人たちは どこから来たのだろう。


考え込みながら、来た道を後戻り。

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東京の空は [日々の想い]


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東京の空は狭い、と思っていたけれど。


高層ビルなど ものともせずに、広がっていました。

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皆で雨を耐えている [お気に入り]


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雨の日の散歩で見つけた綺麗なもの。


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ユリのような形の 小さな花びらがたくさん集まって、
一つの花です。

紫陽花も同じですね。

なんて、健気なんだろう。

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傘の内側 [お気に入り]


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いつも散歩道を彩ってくれているお花も、
雨の日は しょんぼり。



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うつむいた花びらを下からのぞいて見ると、
雨だれが 点々と。

私の青い傘の中の、小さなピンクの傘。








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キュウリのピクルス [お気に入り]


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夏野菜が美味しい季節になりました。

調子にのって買っていたら、キュウリを持て余し気味です。

そこで、保存を兼ねて、ピクルスにしました。



 ↑ あら、横から見ると、長さが全然そろっていませんね。

 ↓ 上から見たら、大丈夫、と思ったけれども、不揃いなのがバレバレです。

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口の中に入ったら、長さなんて関係ないわ。(開き直り)
美味しければ、いいのよ。ポリポリ・・・。


保存なんていう間もなく、2日で食べきりました。


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映画《カラヴァッジオ》 [お気に入り]


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レンタルビデオ屋さんで、《カラヴァッジオ》(デレク・ジャーマン監督/1986年)を
借りてきました。


カラヴァッジオといえば、こんな絵や・・・

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こんな絵も・・・あって、

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DVDの外装パッケージには 上記の絵の制作シーンと思われる場面の写真も載っているし、
これは リュートが登場するに違いない!とワクワク。



確かに、リュートは登場しました。
ジャラーンと、モデルの少年が弾くシーンもありました。
リュートの曲も流れました。

・・・が、なんだか雰囲気が変。

画家とモデルの少年達の関係が、ただならぬ雰囲気なのです。

え?! カラヴァッジオってそんな人だったっけ?


物語の展開もわけわからなくて、完全に置いてきぼり。

          ・・・

どうやら、前衛的な手法の映画っぽい、と思った時には、
もう終わっていました。

イタリア・バロック時代の話と思い込んでいた私は、
次々と 不意打ちをくらい、
印象に残ったのは 
少年たちとの官能的な場面と これまた官能的なポエムの朗読のみ、でした。

そんな映画に リュート、よく登場したなあ・・・
借りた時の期待とは全く違った意味で、妙に感動してしまいました。



カラヴァッジオ [HDマスター] [DVD]

カラヴァッジオ [HDマスター] [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD



観賞後、Wikipediaなどを調べてみると、
この映画は創作ということで、史実ではないそうですが、
それを知ったところで、もう遅い。

もはや先入観なしに 上記のリュート弾きの少年を見ることは出来なくなっている私。
うーん、どうしてくれる・・・と悶々としていたら、

おや、2010年に制作された別の映画もあるぞ。

《カラヴァッジョ〜天才画家の光と影〜》



カラヴァッジョ~天才画家の光と影~【完全版】 [DVD]

カラヴァッジョ~天才画家の光と影~【完全版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2010/11/02
  • メディア: DVD


公式サイトの予告動画を見ると、バロックテイストの作品らしい。
サブ・タイトルの「光と影」という言葉も、彼にふさわしい。

どうにか次回はこれをレンタルしよう。
もはや、リュートが登場しなくても構わないから。


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雨の日の拾いもの [日々の想い]


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雨の日の散歩。

樹々や苔は その緑色をより深く、花はより鮮やかに。


空は暗いのに、
いつもより 輪郭がはっきり見える不思議。


晴れの日には、太陽の光で眼がくらんでいるんだろう。

見落としているものを 拾いに、
今日も雨の中、散歩に出かける。



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珈琲と古楽Vol.4〜坂本龍右氏リュートライブ [コンサートのご報告]


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2015年7月1日(水)珈琲と古楽Vol.4 〜ルネサンス・リュートと16世紀の様々な舞曲たち〜
(リュート演奏:坂本龍右氏)に出かけました。


会場は、茗荷谷駅近くの学下コーヒー

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シンプル・モダンなセンスの内装で、
定員16名で 店内貸し切りという最高に贅沢な空間でした。

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ほのかな間接照明+深煎りのカフェ・ラテで すっかり気分が落ち着いてしまい、
誰かのお宅のリビングにいるような錯覚に陥るほど 寛ぎました。

こんな親密な空間は リュートにはぴったりですね。


観客と坂本さんの会話から、自然と演奏は 始まっていき・・・、
そういう状況にふさわしい作品が配されているという、選曲の妙。


リラックスしたトークは 作品や楽器の説明にとどまらず、
当時の人々がどんな風に音楽の場を共有していたのか、その感覚を味わわせてくれました。

旋律に基づくディミニューションの面白さは、
その元歌を知らなければわかりにくいものです。
それを、今の私たちが良く知る旋律に置き換えて、
彼自作のディミニューションで披露する、という方法は、とてもいいアイディアだと思います。


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赤い譜面台が お洒落。

坂本龍右さん、主催の@kaorekaora さん、どうもありがとうございました。



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キトのビウエラ/レクチャー [コンサートのご報告]


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カルロス・ゴンザレス氏によるレクチャー「キトのビウエラ〜音楽の遺物」に参加しました。

2015年6月30日 アンダンテギターワークショップ
主催:西野潤一氏 
協賛:日本リュート協会 協力:小川伊作氏(日本ビウエラ協会)
後援・協賛:アイゼナハ音楽院



ゴンザレス氏によって忠実に再現されたコピーの他にも、
参加者所有の 様々なサイズ、モデルのビウエラがいくつも集まっていました。
その様子を一目みただけで、テンション上がります!


内容のマニアックさに加えて、平日夜という時間帯にも関わらず、
会場いっぱいの人が集まり(会場を広い階に変更するほど)
熱気に溢れたイベントでした。

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(↑ こんな立体ロゼッタのビウエラも)

ゴンザレス氏より、スライドショーによる画像と共に、
検分の結果と、それらのデータから推測される事柄についての報告がありました。
オリジナル楽器の写真を拝見できたのは、貴重な体験でした。

内容については、主催者の西野氏が後日報告レポートをまとめられるそうなので、
それを待つこととして、今ここには記さないでおきます。




かねてより 個人的には、
「キトのビウエラは むしろ(バロック)ギターではないのか?」
という疑問があったのですが、
その点についても、今回、ゴンザレス氏より明確な説明があり、
ひとまず 気分スッキリ。

ビウエラ全体については、まだまだ謎が多くて、
次々と疑問はわいてくるばかり・・・ではありますが、
今回の報告を加味して、今後も考え続けたいと思います。

来日して下さったゴンザレスさん、
主催して下さった西野さん、
どうもありがとうございました!!

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・・・試奏中。




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