公開セミナー「古楽とは何か」報告 [コンサートのご報告]
去る4月に行われたNPO法人日本ルネサンス音楽協会の第53回例会、
公開セミナー「西洋音楽の源流を訪ねて〜古楽とは何か〜」&ミニコンサートの
ご報告をします。
当日の自分のメモと、先日会員に送付されてきた会報の要旨レポートを頼りにしながら、
簡単ではありますが、書き留めておきます。
金澤正剛氏による新しい公開セミナーシリーズが3年計画で始まりました。
まず、冒頭で、「古楽」の言葉の定義について。
その定義は、現在、いろいろに膨らんでいるとしながらも、
大きく2つの意味がある、とのこと。
1)古い時代の音楽、つまり古典派より前、バッハ以前の音楽。
2)現代的な解釈を加えないで、昔の時代の音楽をそのまま受け止めること。
最近では、モーツァルトなどの古典派も当時のスタイルで
演奏されるようになっているため、
1)の意味が微妙になってきています。
今回のセミナーでは、一応バッハ以前の音楽と定義して話を進める。
・・・と、セミナーは始まりました。
以下、私見ですが、これは全く同感です。
つくづく思うのは、そろそろ「中世」「ルネサンス」「バロック」を一緒くたにして、
「古楽」の一言でまとめてしまうのは終わりしようよ?ということです。
中世からルネサンス、さらにバロックと時代が移行する時、
必ず、前時代へのアンチテーゼがあるのに、全部一緒って変な話です。
それぞれの時代で、価値観も様式も趣味も異なり、それぞれに良さがありますね。
その違いを理解しつつ、好きなジャンルを聴いたり演奏したりするということが
大切なのではないでしょうか。
その時の音楽へのアプローチの方法が上記2番目の、
「昔の時代の音楽をそのまま受け止める」ということなんでしょう。
この3つの時代の違い、かつてNHK-FMの朝の音楽番組が、
「バロック音楽のたのしみ」「あさのバロック」という名前だった時には
結構、厳密に区別されていたような気がします。
2011年から「古楽の楽しみ」に改題する際、いっそのこと、
「バロックの楽しみ」「ルネサンスの楽しみ」「中世の楽しみ」と分けてしまえば良かったんでは。・・
マニアックすぎ(笑)。
需要がないのかもしれませんが、
普及と啓蒙活動としてNHKには頑張って欲しかったな、と思うところです。
(ネット・ラジオのTuneinなどは、
もっと細分化されていて、リュート専門局までありますから、
最近はもっぱらネットラジオをi-Padで流しながら家事、
という生活です。)
・・・例回のご報告、続きます。
インコを持つイメージで [お気に入り]
馬術の教本に掲載されているイラストだそうです。
(ツイート元が辿れなくて、その詳細は不明です。)
説明文には、
・・・拳に力が入ると、腕全体がかたくなってしまう。
その結果、馬は不快感から逃げようと、顎を緊張させてしまう。・・・
と説明があります。
それで、その解決法として示されているのが、
手綱を持った両手の中に、インコ!!を持っているイメージ。
これは、力入れたくても、入れられませんね(笑)
「リラックスする」ということを具体的にイメージしやすい
非常に秀逸な表現だなあと思います。
リュートを弾く時にも応用できそうです。
私は、楽器を持つ時のリラックスする方法として、
アレクサンダー・テクニークをはじめ、いくつかのメソッドを駆使しています。
ひとつは「歯を食いしばらない、顎を緩める」、
そして、「猫を抱いている時を思い出す」というものがあります。
猫の「温かい、ふにゃふにゃした、柔らかい」からだを抱いている時の
自分の腕の状態を思い出します。
今度は、掌の中にインコがいる!と思いながら、フィゲタしてみよう。
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