今日の私 2018/05/27 [日々の想い]
seikolute<リュートってどんな楽器?と思ったら> 朗読音楽会「ロバのおうじ」を体験してみませんか? 6月22日(金)19時開演 こどもの本専門店ブックハウスカフェ(東京・神保町) リュートの定番曲が盛りだくさん。 ご予約承り中!絵本と公… https://t.co/wRIUk9Y0RP05/26 09:50 seikolute明日の高崎でのリュートコンサートは、リュート用楽譜(タブラチュア)印刷の歴史を辿るようなプログラムです。 活字やら装飾など、それぞれの印刷譜に特徴があって眺めるのも楽しい。 会場でスライドショーができないので、少しここで添付してお… https://t.co/h5o6pRLEtJ05/26 10:01 seikolutewebであらゆる楽譜を閲覧できる「ベトルッチ楽譜ライブラリー」IMSLPを皆さんご利用だと思いますが、このペトルッチという人が最初の楽譜の出版業者。その最初の楽譜群の中に、スピナッチーノとダルツァの作品集が含まれています。 画像は… https://t.co/Ns6HrZ7i5b05/26 10:16 seikoluteピックを持って弾いていたころの名残が感じられる単旋律中心の作風。時々「これ、本当に合ってんの?」と思うような、ドキッとする展開があります。 続くダルツァ(1508年)の楽譜は、和音の響きの中で旋律を展開していく作風、そしてノリの良… https://t.co/kDElyKj50a05/26 10:23 seikolute他にももう一種、タブ譜が出版されていたらしいのですが残念ながら現存しません。 いずれにしても、ペトルッチの楽譜は最初の印刷だったにも関わらず、曲頭の装飾文字も美しく、視認性に大変優れています。 当時の人も「こりゃー見やすい!」と思ったに違いありません。05/26 10:30 seikolute(続き)印刷譜ではなく、手稿譜だけど特筆すべきはカピローラ。貴族だったカピローラの作品を後世に残すため、弟子が考えたのは「リュートを弾かない人が見たらタブ譜なんて落書きみたいなもの。捨てられたら大変!楽譜の余白部分にキレイな絵をび… https://t.co/TYpVDwesCr05/26 15:06 seikoluteこの調子で40ページにわたり美しいカラーの絵が描かれています。復刻版の楽譜では2ページぐらいカラーで、その他は白黒。私もカラーで全体を見たのは、IMSLPに収録されてからです。500年無事に作品が残りましたよ!良かったね、カピローラとその弟子。 そしてやっぱり見た目は大事。05/26 15:10 seikoluteファンシーな見た目と違い、その作風は革新的と言われます。 幅広い音域にわたる呼びかけ合うようなフレーズ、変則調弦、装飾の指示、線が分離したタブ譜など、まさに音楽の実演が先にあってそれをどうにか記譜した、という感じ。 (印刷譜では対… https://t.co/IAb6RZlhQj05/26 15:27 seikolute1530年ごろのフランス・パリで登場した出版業者がおなじみのアテニャン。 一見してわかる楽譜の違いは、数字ではなくアルファベットの大文字が使用されている点と6線でなく5線だという点。 人気の宮廷歌曲や舞曲をリュートソロにアレンジし… https://t.co/Ed9EXUyBqP05/26 15:35 seikoluteともかくアテニャンはマーケティングが上手かった。 小難しい対位法の曲なんか含まず、ラブソングと舞曲、プレリュードで構成され、技術的にも平易。純粋に弾く楽しみに溢れている。 アレンジを担当したのはセルミジを隊長とする宮廷楽団の写譜係だった人物。 印刷譜を作る動機が十分にある。05/26 15:42 seikolute宮廷ではいかに優れた音楽家を抱えているかを競っていたため、時には外国から引き抜かれる場合も。そうしてフランス王フランソワ1世に召し抱えられたのが、イタリア人の de Rippe。その年俸は従来の宮廷付きリュート奏者の2倍、500リーブルだったとの記録が残る。05/26 15:55 seikoluteリプが生きている間に出版されたのはわずか3曲のみで、膨大な作品のほとんどは宮廷内に秘匿された。庶民がアテニャンの印刷楽譜にわーい!と言っている一方で、宮廷の王侯貴族だけが聴くのを許されているリュート曲があったわけ。 リプの作品は没後、弟子のモルレイやル・ロワ&バラール社が出版。05/26 16:06 seikolute(続き)さて、次はフラチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ。代々の教皇に仕え、その凄腕を褒め称える逸話には事欠かないが、パウロ3世に随行して、フランソワ1世、カール5世とのニース会談に及んだ際、フランチェスコの演奏に感激したフランソワ1世が225ルーブルの褒賞を与えた話が好き。05/26 16:25 seikoluteこの褒賞の額は、先ほどのフランソワ1世付きのリュート奏者リプがもらっていた年俸の半分の額にあたる。それをたった一回の演奏でせしめたフランチェスコ、さすが神業と渾名されるだけある。 その作品はオランダやイギリスでも広がり、100年近くも愛奏され続けた。05/26 16:32 seikoluteリュート奏者は、ガリレイやダウランド、ピッチニーニがそうであったように世襲で受け継がれることも多い。フランチェスコの子孫は・・と思ったら、ニース会談のあと結婚したものの子供がまだ3歳ぐらいの時に亡くなっている。これは惜しい。05/26 16:40 seikolute(続き)フランチェスコ・ダ・ミラノと同時代の人物、P.P.ボローノの舞曲も最後に弾く予定。ボローノは軍人として記録が残り、音楽家の振りをして実はスパイを働いていたという説もある。まあこの時代にはよくある話。舞曲がチャーミングすぎて… https://t.co/bxKankhP6c05/26 16:51 seikolute「舞曲の最後に弾くトッカータ」というたった13小節の短い曲があるのですが、これが「トッカータ」という言葉が使用された最初の例の一つ。1536年または1548年カステリオーノによる出版に含まれている。この曲、踊って上がってしまった息… https://t.co/gkaigMRjPE05/26 17:00 seikolute長々と失礼いたしました。 これで明日5月27日高崎での「リュートが楽器の王様だった頃」公演のトークのメモが完成しました。お付き合いいただきましてありがとうございました。 明日の高崎でのコンサート、プログラム全30曲、楽しんで演奏してきます。05/26 17:08 seikolute高崎で演奏する曲の一部は、7月26日東京での西垣さんとの二重奏ライブで演奏予定です。 今回私がリサーチできなかった、現存する最古のリュートタブラチュア(手稿譜)Pesaro写本(1490年ごろ)の曲を西垣さんが披露してくださる予定… https://t.co/BG5UQkVloO05/26 20:00
2018-05-27 00:01
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