2017年05月09日今日の私 2017/05/10 [日々の想い]
seikolute「ロバのおうじ」の物語における「ロバ」の意味をつらつら考えています。 生まれた瞬間から「こんなロバ」と両親から言われ、 成長してからは学校の先生をはじめ周囲の大人たちから「ロバにしては、よくやっているね」と言われ、 同級生からは「ヒーホー、ヒーホー」と嘲笑されて仲間はずれに。05/09 12:29 seikolute「ロバ」でなくても同じような言葉を子供に言っていないだろうか、と自分が子供だった頃、子育てしていた頃を振り返る。 「女の子のくせに」とか「男の子だったら良かったのに」 「周りと同じようにね」とか「〇〇ちゃんはこうなのにあなたはどうしてできないの」とか・・・。05/09 12:35 seikolute狭い世界で生きざるを得ない子供にとって、身近な大人の言葉は呪詛になる。 「ロバのおうじ」の物語では、魔法によって子供を授かった王が、魔法使いへの謝礼をケチったことがばれ、 報いとしてロバの姿に変身して生まれてくることになっているけれど、そんなことはロバのおうじ本人は知らない。05/09 12:38 seikolute周囲からの「ロバ」という言葉で、王子は自分がロバであると疑うことなく思い込んでいるところがある。 魔法使いがかけた呪いの正体は、実はこのような周囲の大人の、勝手な価値観による呪詛なのではないだろうかと思う。05/09 12:52 seikoluteその証拠に、家出した後に出会った姫には王子がロバには見えていない。そして姫が「あなたが何だろうと気にするものですか!あなたが好きなの」と言った途端に、王子は人間になる。 「何だろうと気にしない」とはこちらの価値観を全く押し付けない、いい言葉だなとしみじみ思う。これは実は難しい。05/09 12:57
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