坪内逍遥版「ハムレット」 [お気に入り]
先日、オフィーリアの部分の翻訳を比較するため図書館に出かけましたが、
坪内逍遥訳の本は古いために閉架の貴重書となっていました。
それを出してもらい、特別な部屋で(司書の方の監視の下)読んできましたが、
挿絵がとても美しかったので、コピーしてもらってきました。
中央公論社が明治42年に出版したものを改訂し、昭和8年に出版したもの。
定価70銭(期間限定50銭)のラベルがありました。
前書きで坪内逍遥は
「英語がわからない日本人のために、講釈の意味も含め、
ト書きはたくさん付け加えた」と記しています。
問題の箇所は「ホレーショー心狂ひたるオフィリヤをつれて出る。」のト書きのみ。
(挿絵が横向きになっているので、回転させて冒頭にあげました)
オフ デンマークのお妃さまは何処にぢゃ?
妃 どうしやった、オフィリヤ?
古い日本語表記が味わい深い。(「ぢゃ」を出すのにちょっと苦労。dya でした)
そしてオフィーリアが溺れて死ぬシーン。
もしかしたら「青空文庫」で読めるのでは・・と思ったら、
ハムレットは準備中、となっていました。
下記の本は、そういえば夫の本棚にあった。
この前のブログ記事では(図書館になかったので)紹介しなかった
河合祥一郎氏のハムレット。