殺人事件は「我が敵、運命よ」のメロディーにのせて [コンサートのお知らせ]
簡単にまとめましたが、ブロードサイド・バラッドのひとつに
「我が敵、運命よ」(Fortune, my foe)があります。
このメロディーにのせて伝えられたニュースは、殺人事件や処刑の様子や辞世の句など!
まさに三面記事のニュースがこのメロディーで伝えられました。
バラッド・シートの例です。
小さい画像しかなく読みづらいかもしれませんが、左ページの絵の上に、
「To the tune of Fortune my foe」の言葉が見えます。
一見、可愛い絵ですが、よく見ると怖い・・・。
シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち(第3幕第3場)に、
Fortune thy foe・・・という台詞があって、
この歌を知っていることを前提とした替え言葉、という説もありますが、
他にも同様なFortuneの用例は随所に見られ、うーん、どうだろう?と思う。
いずれにしても、シェイクスピア劇の中でこの音楽そのものは登場しません。
このメロディに基づく作品はいろんな編成でありますが、
今回のコンサートでは、ダウランドが変奏をつけた作品を演奏します。
こうしてリュートの楽譜として記録されることで、
当時の一般民衆の歌を伺い知ることができます。
【動画紹介】男性歌手が歌っているもの。おどろおどろしい?!雰囲気。
歌に続いてダウランドの作品のリュートソロ。