【補足】リュートカレンダー3月の絵〜プロメーテウスの神話〜 [愛しのリュート達]
リュートカレンダーの3月の絵について、補足記事です。
カラヴァッジョ派の画家、テオドール・ロンバウツの作品のうち、
最も『カラヴァッジョっぽい』作品はこれではないかと思います。
リュートと関係ないので、前記事では言及しませんでしたが。
「Prometheus」プロメーテウス
ギリシャ神話「プロメーテウス」を主題とした作品で、
生きながらにしてハゲタカに肝臓を突っつかれるという責め苦を負わされているシーン。
ドラマティックな構図、強い光に照らされて浮かび上がる白い肌、
暗い背景とのコントラスト、苦痛にゆがんだ表情、生々しい皮膚感など、
風俗画よりも よりバロックらしい特徴が見られます。
ふと思いついて、この男性(モデル)の顔の部分を切り取り、
上下逆さまにしてみると。
どこかで見たような。
並べてみると。
眉の濃さとか、おでこのシワなどが、似てる。
リュートを調弦するのは、ハゲタカにお腹を突っつかれるほど
大変なことではありませんがね。
ギリシャ神話のプロメーテウスのあらすじを是非ご一読いただければと思います。
自然の脅威、人間と神との関わり、科学技術についてなど
思索を深めるヒントが見つかるかもしれません。