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殺人事件の結末〜中野長者伝説 [日々の想い]


先日の淀橋にまつわる話には「中野長者伝説」という話の前後があることがわかりました。
ざっくりと紹介すると・・・

・鈴木九郎さんは、地方から出て来て馬を売ったところ、高値で売れ、それをすべて浅草観音に奉納。
(実は、信心深い人だった!)

・帰宅すると、観音様のごほうびで、家が黄金に満ちていて、ますます金持ちに。
でも、故郷に神社を建てたり、信心深い生活は続いていた。

・家に財宝が溢れるほどになった時、邪心が起こり、昨日書いた殺人事件を重ねることに。

・とうとう罰があたり、九郎の美しいひとり娘が、婚礼の夜、蛇に化身して沼に入水自殺。

・嘆き悲しんだ九郎は、僧になり、屋敷内に寺を建て信心深い生活に戻った。
(めでたし、めでたし)中野区サイトより

これは、中野長者伝説と言われるもので、お寺は現在も多宝山成願寺としてあります。


▼面白いのは、ここから!

この淀橋は 縁起の悪い橋とされ、この橋を渡った花嫁は行方不明になると噂がたち、
婚礼の時には 決して使われることはなかったそうです。

私が驚いたのは、そんな都市伝説的状況が、何と大正時代まで続いた!ということ。
その間、500年。・・・

途中の、徳川家光の名前を変えよう!というアイディアは、無駄だったってことか。


そんな状況に変化が訪れたのは、大正2年、
土地の旧家が親族の婚礼の際、盛大な浄め式を行ったことから。

これは「淀橋の迷信打破」と称され、新聞などで広く報道され話題になったとか。


この時の花嫁にとっては、一生に一度のことなのに、
数百年の伝説を覆す 大きな賭けに巻き込まれた感があり、ちょっと同情してしまう。

その際、民俗学者・柳田国男氏が講演したそうで、その内容も知りたい気がする。




中野区のサイトでは、この話の最後を
「見慣れた景色も、このような伝説を思いながら歩くと、また違った味わいが・・アルカナ?」と結ぶ。

なぜに、最後カタカナ(笑)味わい、あり過ぎでした。コワイヨ。


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