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マティスの「リュート」 [愛しのリュート達]


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先日、Twitterのタイムラインで、
マティスの「リュート」という作品について言及されている方がいらして、
「おお、そんな作品があったのか、知らなかったなあ・・・」と検索してみました。



何と、国内のポーラ美術館所蔵品でした。

制作年は 1943年。


マティスはリュートが好きだったのかな?・・・
でも、どうしてこの絵の女性の持ち物にリュートを選んだのだろう?・・・などと
思いを巡らせてみましたが、その必然性が今ひとつわからず。


美術館サイト内の マティス「リュート」の解説ページを読んでみて、
納得しました。

(以下、引用です。)

「私はあるときは色彩だけである種の均衡と表現的なリズムを得ようとし、
またあるときはただアラベスクだけの力を確かめようと努めてきました」。
マティスはこの時期こう告白している。・・・(引用終わり)



アラベスクとは、イスラム美術の一様式で、幾何学文様の繰り返しの装飾のこと、
あるいは、アラビア風の意味。

この絵のメインは、「壁紙と絨毯の模様」だったのです。

そして、その部屋にいる女性に持たせる楽器として
アラビア起源のリュートが選ばれたということなんですね!


リュートを弾いている女性については、以下のように解説されています。

・・・そのかたわらでリュートを爪弾く女性は、
室内に遍在する音楽的なリズムに主旋律を与える伴奏者として、
生の喜びを謳い上げているようである。・・・


繰り返されるアラベスク模様が生み出すリズムに、
リュートの音色が メロディーを添える。

この作品の前に立った時、どんな音楽が聴こえてくるのだろう。

近いうちに、出かけてみたいものです。


現在、ポーラ美術館では セザンヌ展を開催中(9月27日まで)!。






             映画《カラヴァッジオ》



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