二人の時間

昨日は　急遽、追加で仏蘭西舎「すいぎょく」ライブに出かけた次第。

お食事も順調に進み、最後のご夫婦らしきお二人連れのお客様が
デザートの段階となったころ。・・・

美味しそうだなあと横目で見ながら　演奏を続けるうち、
お一人が化粧室に席を立たれた。
残りのたったお一人のために　リュートを弾いている時、
自分の中で何かがいつもと違っていました。

たった一人のために　弾く。
それは　とても幸せな時でした。

コートをはおり帰り仕度を始めるお二人を

活気のある曲でお見送り。

本来ならもう演奏をやめてもいいのですが、
曲の途中ではやめる気がしません。

その時、一人で弾きながらも、作曲家と私との、
二人の親密な時が　流れているのを感じるからです。

ナチュラルな木造りの「すいぎょく」の空間だからこそ、
生まれてくる感覚かもしれません。